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Progress in Earth and Planetary Science

日本語Abstract

Research

Atmospheric and hydrospheric sciences

HARIMAU2010集中観測におけるジャカルタ近郊でのラジオゾンデ特別観測網で得られた海洋大陸沿岸域における日変化

勝俣 昌己、森 修一、濱田 純一、服部 美紀、Fadli Syamsudin、山中 大学

Diurnal cycle over a coastal area of the Maritime Continent as derived by special networked soundings over Jakarta during HARIMAU2010

Katsumata M, Mori S, Hamada JI, Hattori M, Syamsudin F, Yamanaka MD

diurnal cycle, maritime continent, sounding network, thermodynamic budget analyses

本研究で得られた、HARIMAU2010集中観測期間中のジャカルタ上空における日変化コンポジット。(a)静止衛星赤外チャンネルで得られた雲の被覆率;(b)TRMM 3B42 (衛星プロダクト) で得られた地上雨量;(c)地上設置型Cバンドレーダーで得られた雨域の被覆率の鉛直プロファイル;(d)ラジオゾンデ網で得られた非断熱加熱;(e)ラジオゾンデ網で得られた非断熱乾燥;(f)ラジオゾンデ網で得られた水蒸気鉛直移流。

海洋大陸沿岸域での日変化性降水とその環境場との関係を、特別観測データの解析から明らかにした。観測はHARIMAU2010として、2010年1~2月にインドネシア・ジャカルタ近郊で行われ、ラジオゾンデ観測網とCバンドレーダーによる1ヶ月の特別観測データが得られた。レーダーや衛星の観測データからは、日中午後の陸上での対流性降水と、夜間~明け方の層状性降水からなる日変化が示された。ラジオゾンデ特別観測網データからは、熱収支・水蒸気収支の鉛直分布とその日変化が得られた。得られた非断熱加熱の鉛直分布は、全期間平均では深い対流のそれと類似していた。また、熱収支・水蒸気収支の日変化コンポジットからは、以下のような日変化の詳細プロセスが明らかになった。 (1)午後の対流性降水発生の直前、対流圏下層が湿潤化していた。(2)午後の対流性降水の継続中にもかかわらず、大気の湿潤化が継続していた。(3)夜間の層状性降水の維持に、それ以前から既に大気中に存在していた非降水性凝結粒子(雲粒等)が一定程度寄与していた。(4)早朝海上において降水雲が再発達していた。

日本語原稿執筆者:勝俣 昌己
(海洋研究開発機構 地球環境観測研究開発センター)
(敬称略)