※Progress in Earth and Planetary Science は,公益社団法人日本地球惑星科学連合(JpGU)が運営する英文電子ジャーナルで,JpGUに参加する50学協会と協力して出版しています.

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Progress in Earth and Planetary Science

日本語Abstract

Research

Atmospheric and hydrospheric sciences

201707201707

Shigaraki UAV-Radar Experiment (信楽無人航空機レーダー実験; ShUREX2015): キャンペーンの概要と初期結果

Kantha L,Lawrence D,Luce H,橋口 浩之,津田 敏隆,Wilson R,Mixa T,矢吹 正教

Shigaraki UAV-Radar Experiment (ShUREX): overview of the campaign with some preliminary results

Kantha L, Lawrence D, Luce H, Hashiguchi H, Tsuda T, Wilson R, Mixa T, Yabuki M

VHF radar, MU radar, MST radar, Unmanned Aerial vehicles, UAV, Turbulent mixing, Sheets and layers, High humidity gradient sheets, Mid-level cloud-base turbulence, Convective boundary layer, Kelvin Helmholtz Instability, Troposphere, Moist troposphere

コロラド大で開発された小型無人航空機(DataHawk UAV)

Shigaraki UAV-Radar Experiment(ShUREX)は、日米仏の国際観測キャンペーンであり、小型・軽量・安価な小型無人航空機(UAV)が対流圏の大気観測に有用であることを実証し、 UAVと大気レーダーの同時観測による相乗効果を検証することを目的とする。2015年6月1日~14日に滋賀県甲賀市の信楽MU観測所近郊で行われたキャンペーンでは、コロラド大学で開発されたDataHawk UAVに、ラジオゾンデ用気象センサーの他、高周波応答のコールドワイヤーとピトー管を装備し、VHF帯MUレーダーと同時運用された。大気の微細構造を連続観測するため、MUレーダーはレンジイメージングモードで運用された。レーダー観測データをリアルタイムにモニターしながら、UAV観測のタイミングや高度が決定された。本論文では、ShUREXキャンペーンの概要と、UAVとMUレーダーによる大気乱流構造の同時観測の初期結果を示す。大気の微細構造研究に対する高鉛直分解能(約20m)のエコー強度を取得可能なレーダーイメージング技術の妥当性と有用性を実証した。MUレーダーで得られたスペクトル幅から推定された乱流運動エネルギー消散率と、UAVの高周波速度センサーによる直接測定結果とが比較された。また、UAVセンサーで得られた温度に関する乱流構造定数 C2T および屈折率に関する乱流構造定数 C2n などの乱流パラメータと、レーダー測定から推定された C2n も比較された。レーダー、UAVの他、ライダー、シーロメーター、ラジオゾンデなどのキャンペーン中に収集された包括的なデータセットは、乱流構造のより良い理解に役立つと期待される。

日本語原稿執筆者:橋口 浩之(京都大学 生存圏研究所)
(敬称略)